うさぎのきもち【RABBIT'S LIFE】

うさぎの基礎知識から飼育方法やしつけの仕方、健康管理や病気についての知識などのうさ飼いが知っておくべきあらゆる情報を発信する【うさ飼い専用メディア うさぎのきもち】です。当サイトでは、「ペットとの生活をより楽しく、より豊かにする」をテーマに、うさぎの飼い主に役立つ情報をわかりやすくご紹介しています。

うさぎの病気と症状・サインとは?病気を隠すうさぎを守るために飼い主ができること

うさぎの病気と症状・サイン

うさぎは動物の中でもストレスに弱く、ちょっとしたことでも体調を崩してしまう傾向があります。
また草食動物のうさぎは、周囲の敵(捕食者)から身を守るために、病気によって引き起こされた体調不良を隠す習性があります。うさぎが病気になってしまうと、急に容態が変わることが多く、そのまま命を落としてしまうということもある動物です。
そのような事態を避けるため、うさぎの飼い主はうさぎがなりやすい病気とその症状・サインについての知識を学習しておく必要があります。病気による体調不良を隠しがちなうさぎを守るためには、飼い主側の意識が大切なのです。
そこで、今回の記事では「うさぎがなりやすい病気と症状・サイン」をわかりやすく解説しようと思います。

うさぎの病気1|不正咬合

うさぎは餌の牧草やチモシーを前歯(切歯)で噛み切り、奥歯(臼歯)で食事を行います。この行為によって、うさぎは歯を摩耗させ、歯の伸びすぎを防いでいます。うさぎの歯は1週間で2mmも伸びる程の速さで成長するため、歯を摩耗させることはうさぎにとって、とても大切なことなのです。
ただし、うさぎはこの歯を摩耗させる行為を本能的習性で行っているため、柔らかい牧草の与えすぎなどによって、十分な歯の摩耗が行えず、歯が伸びすぎてしまったり、ゲージなどの硬いもの齧ってしまうことがあります。
歯が伸びすぎてしまうことで噛み合わせが悪くなったり、硬いものを齧る行為をしてしまうことで歯が折れたりしてしまうと、「不正咬合」という病気になってしまいます。(ちなみに不正咬合は遺伝が原因で発症することもあります。)
このような「不正咬合」を発症してしまうと、動物病院での歯の切断手術を必要としたり、場合によって更に重篤な病気や症状(膿瘍もしくは食欲不振の症状など)を引き起こしてしまう可能性があります。

病気の症状・サインの見分け方

「不正咬合」になってしまうと、牧草やチモシーなどの餌が噛み切れなかったり、口腔内に傷が付いて痛がる・よだれが出る・口周りを気にして前足でしきりにこする仕草などの症状・サインが見られるようになります。

うさぎの病気2|消化管うっ滞・食滞・毛球症

うさぎは睡眠時間を除き、常に食事を行う動物です。この本能的習性は、栄養価の低い植物を主食としていることが理由ですが、うさぎが病気になるとその症状として食欲不振になることがあります。うさぎは常に食事をしている状態が健康の証となりますので、もし食欲不振が長く続いているようであれば要注意です。
うさぎの食欲不振は胃腸の機能低下によるものが多く、このような病態を「消化管うっ滞」や「食滞」と呼びます。また自毛の飲み込みによるものが原因であれば、「毛球症」とも呼びます。「消化管うっ滞」「食滞」「毛球症」は、うさぎにとって命の危険を伴う病気です。胃腸の機能低下は、胃の内容物の停滞・貯留、腸管蠕動の停滞、腸内ガス停留により、胃や盲腸の膨張を引き起こし、体内の大きな血管を圧迫し、急激な血圧低下でうさぎを死に至らしめる可能性があります。また、これらの原因はストレスによって引き起こされることもあり、飼育環境の変化(気温や湿度、ゲージの位置)、餌の変更、定常的な騒音による事例もあります。
早めの受診で内科治療を行えるとよいですが、場合によっては異物やガスの除去のために、外科治療を要することがあります。自己判断で様子見を行うのではなく、うさぎの様子に食欲不振の傾向が見られたのであれば 、すぐに動物病院での診察を受けるようにしてください。

病気の症状・サインの見分け方

食欲不振の症状が明確に出ているようであれば、すぐにでも動物病院で診てもらうべきですが、どうしても食欲不振が見分けられないという場合には、うさぎが他の症状・サインを出していないかを確認してみてください。
食欲不振を引き起こしている時のうさぎは、食欲の低下とともに、元気がなくなったり、フンがほとんど出ない・小粒なフンしかしないなどの症状を併発します。また腹痛を伴うため、体を丸めてうずくまったり、逆に床にお腹を押し付けるように体を伸ばしたり、歯ぎしりをします。

うさぎの病気3|斜頸・ローリング・眼振

「斜頸」は病名ではなく、耳の炎症や感染症によって神経が侵された場合に起こる、首が片方に傾いている状態を指します。また首の傾きが原因でそのまま体を横方向に一回転させる「ローリング」や「目が(左右または上下に)動き続ける眼振」などの症状も神経異常によるものです。そして、これらの神経症状は、どれか1つのみが出るわけではなく、いくつか同時に起こることがあります。
神経症状を引き起こす原因は、細菌感染もしくはエンセファリトゾーンという寄生虫による「脳炎」「中耳炎」「内耳炎」か、「先天性疾患(遺伝性)」「中毒」「熱射病」「腎不全」「栄養不良」と言われています。前者であれば、内服薬による治療で改善の見込みがありますが、後者は根治が難しい病気です。

病気の症状・サインの見分け方

神経症状が出ている時のうさぎは、飼い主から見ても明らかに様子がおかしく、歩行が困難な状態となります。また神経はダメージを受けるのは一瞬ですが、治療・回復に要する時間ははるかに長いものとなります。
もしうさぎがそのような症状を見せているようであれば、神経異常が起きているサインとなりますので、すぐに動物病院での診察を受けさせてください。
このような神経症状の場合には、後遺症が残るリスクも高く、可能な限り早く(できれば8時間以内)での治療が必要です。

うさぎの病気4|眼球突出

うさぎは視覚の代わりに、聴覚が発達している動物です。そのため、うさぎ自信がゲージや部屋の中にある障害物に気付かずにぶつかってしまい、目を傷つけてしまうことがあります。こういった些細な目の外傷がきっかけであっても、目が飛びる可能性があります。
また、その他にも緑内障による眼球の肥大化や目の後ろに腫瘍や膿瘍ができてしまうなどの他の病気が原因である場合もあります。

病気の症状・サインの見分け方

目が飛び出ている状態は、当然通常ではありえないもので急を要します。眼球突出かもと少しでもおもうようであれば、すぐに動物病院での診察を受けてください。外科的治療が必要です。

うさぎの病気5|子宮疾患

メスのうさぎ特有の病気ですが、加齢が原因で性ホルモン分泌の異常が発生し、子宮内膜のポリープや細胞増加・漿液・粘液が貯留することで子宮が膨らんでしまうことがあります。この膨らみは、次第に腫瘍に変化し、癌になることがありますので要注意です。

病気の症状・サインの見分け方

排尿と共に、出血が確認されることが多いです。初期段階では無症状であることが多く、症状・サインとして伝えておくのであれば、攻撃的になってしまったり、発情行動の増加などが挙げられます。
また、いわゆる偽妊娠になってしまった場合には、そのまま放置してしまうと、食欲の低下と元気がなくなる等の影響を与えます。

うさぎの病気6|尿石症

「尿石症」とはいわゆる急性腎不全にあたります。排尿自体が困難な状態となりますので、おしっこがなかなか出なかったり、赤みがかったおしっこをしたりします。
「尿石症」は尿道に尿石が詰まることで引き起こされる病気ですが、排尿がうまくできない時間が長く続くと、腎臓への負担が大きくなり、体調の悪化を招きます。

病気の症状・サインの見分け方

「尿石症」は飼い主がうさぎの排尿を日常的に確認していないと気付くのが遅れがちな病気です。日頃のお世話の際には、おしっこをちゃんとしているか?おしっこの色に変化がないか?おしっこの量は少なくないか?などをしっかりと観察するようにしましょう。
うさぎのフンによる健康状態のチェック方法は「うさぎのフンの色と形と臭いで判断!うんちによる健康チェックとは?」にまとめてありますので、参考にしてみてください。

うさぎの病気7|熱中症

うさぎは気温・湿度の変化に敏感な動物です。気温18℃〜25℃/湿度40%〜60%がうさぎが快適に過ごすことができる環境で、気温28℃を越えてしまうと「熱中症」になるリスクが高まります。
単なる「熱中症」と考えるのではなく、命を落とす危険性がある状態と考えてください。人間、犬や猫でも死んでしまうことがあるものですから、デリケートなうさぎにとっては重篤な病気です。
夏の暑さ対策については「うさぎの夏の暑さ対策!暑さに弱いうさぎを守る6つのルールとは?」にまとめてありますので、参考にしてみてください。

病気の症状・サインの見分け方

うさぎが熱中症になった時には、人間と同じように、ぐったりとしたような仕草を見せます。
ぐったりしている時には、水をほとんど飲んでいなかったり、普段は食べるおやつを求めなかったりしますので、このような状態になっているようであれば、すぐに室温を24℃以下に下げ、病院に連れていくようにしましょう。水を与える必要がありますが、全く飲みたがらないということがあるようであれば、無理やり与えてはいけません。

うさぎの病気8|皮膚炎

飼育環境が清潔に保たれていなかったり、グルーミングが十分に行えていない等で「皮膚炎」を発症することがあります。皮膚の炎症を発見したらすぐに病院へ!とまでは言いませんが、皮膚炎は自然治癒することはなく、塗り薬や内服薬などの内科治療をしなければなりません。またうさぎの体力低下も引き起こす可能性がありますので、できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげてください。
うさぎの「皮膚炎」の原因には、寄生虫(ツメダニが多い)やカビ、トレポネーマ(うさぎ梅毒)などがあります。

病気の症状・サインの見分け方

「皮膚炎」になってしまったうさぎは、皮膚からフケがでたり、カサブタができたり、脱毛部位ができたりします。もしうさぎが痒がったりしている様子を見せていたら、撫でる等ので気を逸らしながら、そっと痒がっていた場所をチェックしてみるようにしてください。

 

以上、「うさぎがなりやすい病気と症状・サイン」を説明させていただきました。
とにかくうさぎは病気による急変を起こしやすい動物であることをご理解いただけましたか?
もし上記でご紹介した病気の症状・サインが見られたようであれば、すぐにでも動物病院での診察を受けることをおすすめします。

▼「うさぎのきもち」の応援クリックをお願いします!▼

にほんブログ村 うさぎブログ うさぎ情報へ